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『婢伝五稜郭』本日刊行

新刊『婢伝五稜郭』(朝日新聞出版)は、本日発売。本体1600円。宇野亜喜良さんの装画です。

これは朝日新聞出版『小説トリッパー』に短期集中連載した作品。『五稜郭残党伝』『北辰群盗録』に続く、箱館戦争後日談です。自分では「五稜郭三部作」の最終作という位置づけ。

主人公は、医師・高松凌雲のもとで看護婦として働いていた若い女性。「官軍」による箱館病院分院での虐殺(史実)をきっかけに、彼女は戦う女性として変貌を遂げます。

榎本武揚は、箱館統治時、プロシア人R・ガルトネルに土地一千町歩の貸与を認め、西洋式農場の建設にあたらせました。官製史観では「国土を外国人に切り売りした」とぼろくそに評される事実ですが、これが日本の農業近代化の最初の一歩でした。本作では、このガルトネル農場も主要な舞台となります。

また『婢伝五稜郭』は、去年10月、グループ虎(演劇制作ユニット。わたしは座付き小説家)と10Quatreの共同プロデュース作品として舞台化され、俳優座劇場で上演されました。来年、また同じ俳優座劇場で、新バージョンが上演される予定です。
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by sasakijo | 2011-01-07 05:48 | 広告