ここは佐々木譲が開設している備忘録ブログです。日々の暮らしと、本、映画について書いています。


by sasakijo

カテゴリ:日記( 113 )

環境一新

週刊文春(いま出ている号かな)で、酒井順子さんが『わが夕張わがエトロフ』を取り上げてくれた。故郷は作るものだ、という視点からのうれしい書評。酒井さんのお眼鏡にかなうとは、いくぶん意外な気もする。

PCの不調の件、詳しいひとに相談すると、スパイウェアにやられたのではないかという判断。ウィルス対策ソフトでは防ぎきれなかったようだ。いい機会なので、PCと、ネット環境を一新しようと思う。アドバイスを受けながら、明日、まずハード類、周辺機器の購入。その後設定。
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by sasakijo | 2009-03-05 12:00 | 日記

『警官の血』韓国語版

韓国語版『警官の血』
『警官の血』韓国語版が届いた。ソフトカバー上下巻。
わたしの作品の韓国語訳はこの作品が初めて。ほかにもうひとつ『エトロフ発緊急電』も、韓国語訳が進行中。

昨日は『暴雪圏』の見本刷りが届いたし、お祝いをしてもいい日だろう。というわけできょうはオフと決めた。ワインの日。


天の邪鬼なので、いまさら麻生太郎総理を叩いてもな、と思う。むしろ昨日のサハリン訪問「二島でも四島でもない」「独創的なアプローチ」の北方領土問題解決に、わたしは期待する。

北方領土問題とはつまり、日本が無条件降伏した戦争のその後処理問題だ。戦後処理は、日露戦争の例を持ち出すまでもなく、世論は過激になりがち。国民の多数意志を尊重していたら、もう一回戦争をやるしかなくなる。国益を見据えて、政治家がたとえ大幅譲歩と見えようとも現実的に決着をつけないことには、解決しない。

佐藤優は北海道新聞で「麻生は原則を売った」と批判している。しかし、鈴木宗男の二島先行返還論は、実質的に国後・択捉両島の放棄に等しい。その先に二島が返還される展望はゼロだ。

四年前、わたしの四回目の択捉渡航の際、北方領土返還国民会議の幹部が根室で発言した。
「五百年かかっても、四島を取り戻す」
この先五百年、主権回復なしを受け入れるという態度も、同様に実質的な放棄ということである。

ロシア側の立場でも、考えてみるといい。いま択捉島を日本に返還できるか。オホーツクから千島列島を抜けて原子力潜水艦が通過する場合、使えるのは択捉海峡である。国後水道は、原潜は通過できない。地政学的には択捉島は戦争直後よりもはるかに戦略的重要性が増した土地である。また、択捉島では、核開発に欠かせないレアメタルの採掘・精錬がおこなわれている(イスラエル資本が入っているはず)。つまり、択捉島が日本に返還される日は、地球上に国家がある限り、来ないと読んでいい。ならば、プラグマチックな解決しかない。

国後島は、北海道と地理的一体感があり、地域の住民感情としても、経済的にも、返還が切望される島だ。しかし、択捉島はべつである。わたしの一族は択捉島出身だけれど、わたしは島民二世としても、国後島までの主権回復、という線での戦後処理は受け入れてよいと考える。択捉島には自由に往来できて、墓参りが可能になればよい。

日本全体にとっても、日本人が事実上四島に渡航できない現状よりは、ロシアと平和条約を締結し、択捉島を含めた四島で経済活動ができる道を選択したほうがよいのではないか。

ただ、麻生総理の言う線での解決は、政権が国民に圧倒的に支持されていることが条件。もし麻生がやれば、日比谷で焼き討ち事件が起こる。
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by sasakijo | 2009-02-19 15:48 | 日記

『暴雪圏』刊行間近

(このブログの再運用のため、しばらくのあいだ、プッシュピンと同じ内容のテキストを、こちらにもアップします)

『暴雪圏』単行本見本が届く。新潮社。川久保篤巡査部長シリーズの第二作。こんどは連作ではなく長編です。404ページ。

お昼に始まって、翌朝七時に終わるサスペンス。どんでん返しはないけれども、担当編集さんたちも、最後の最後まで終わりかたが想像できなかったという。駐在警察官・川久保篤巡査部長に、「それ」をやらせたかった、というのがこの作品を書く最大の動機。楽しんでもらえると思う。

『ストックホルムの密使』新潮文庫が復刊となります。これまで絶版でご迷惑をおかけしました。店頭に並ぶのは、来月かな?
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by sasakijo | 2009-02-18 15:45 | 日記