ここは佐々木譲が開設している備忘録ブログです。日々の暮らしと、本、映画について書いています。


by sasakijo

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ひさしぶりに本の話題

しばらく本の話題を書いていなかった。
最近、移動中の中途半端な時間に読んだ新書三冊。

『落語家はなぜ噺を忘れないのか』(柳家花緑、角川SSC新書)
帯にこうある。「この本を江戸っ子が読んだら『野暮だねェ~』と言ったんじゃないか、と」
読み終えてから思ったが、これはあまりよいジョークになっていなかったな。

古典をいかに自分の落語に作り変えてゆくか、その手の内をすっかりさらす本なのだが、文章で読むかぎり、新バージョンの面白さがさほど向上したように思えない。いじらないほうがよかったのでは、と感じてしまう。理に落ちる、という印象が強くなっているというか。ライブを聞けばその印象は変わるのだろうか。


『ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言』(中川淳一郎、光文社新書)
挑発的なタイトルが気になって読んだ。著者はもと博報堂のマーケティング・プランナー。なので著者が言うインターネットもウェブも、つまりはマーケットのことでしかない。ネットは期待ほどビジネスには使えなかったぞという嘆きと愚痴の本、と読める。

バカと暇人のもの、という評価は、著者が相手にしているネット世界についてはたしかだろうが、それってネットの文化のごく一部でしかないのではないか。


『ドットコム・ラヴァーズ ネットで出会うアメリカの男と女』(吉原真里、中公新書)
上記の新書とはちがって、こちらはバカでも暇人でもない種類のひとたちにとってのネット世界の一面の紹介。日本人女性によるアメリカの出会い系サイト(オンライン・デーティング)利用記だ。ハワイ大学教授の著者は、出会い系サイトを使って恋人を探し、ニューヨークとハワイとで「カジュアルな関係」(本書より)を楽しむ。

日本の知識人女性の一部には、白人男性との性体験を誇らしげに公開するひとがいるが(千葉敦子とか)、著者もそのひとりと言ってよいか。もっとも著者は、日系、アジア系男性とも性交渉を持つので、好みの幅は広いが。

アメリカでは出会い系サイトも、日本のように危険なネット文化とは見られていないようだ。オンライン・デーティングはアメリカ文化の主流の一部、と著者はいう。にわかには信じられないが、そういえばダイアン・レインの出た映画(タイトル失念)でも、オンライン・デーティングはけっして利用が恥ずかしいような制度としては描かれていなかった。

著者がサイトにアップした自己紹介文に、爆笑した読者はわたしだけかな。
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by sasakijo | 2009-06-06 00:24 | 日記

わたしが法律だ

法律も具体的な個人の人格の反映である、とは、これまであまり強く意識したことはなかった。でも村木局長の国会での答弁の様子を見ると、なるほど、やはりそれは人間性の反映であろうとよく納得できる。村木さんは事務次官候補だったのだね。
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by sasakijo | 2009-06-02 19:05 | 日記