ここは佐々木譲が開設している備忘録ブログです。日々の暮らしと、本、映画について書いています。


by sasakijo
樋口明雄さんの『約束の地』(光文社)が、今年度日本冒険小説協会の大賞を受賞した。
賞のことはなんであれあまり話題にしたくないが、この賞は完全に「読者投票による賞」。受ける作家にとっては、もっとも素直に喜べる賞かもしれないので、ここに書き留めておこう。

なにせ投票しているのは、半端ではない読み手ばかりなのだ。恒例の熱海の大会で話をするとき、協会の会員さんたちの読書量と読みの深さにはいつも驚かされ、圧倒されてしまう。こういう読者さんに評価されることは、何よりの幸福。樋口さん、おめでとう。

告白すると、買ったけれどまだ読んでおりません。お祝いのお酒をぜひご一緒したいので、すぐにも読もう。
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# by sasakijo | 2009-03-30 23:50 | 日記

オフの二日間

ここは何を目的とするブログのつもりだったか、自分でもわからなくなってきた。業務連絡要素は相変わらずだし、本と映画のレビューはほとんどアップしていないし。

二日間、完全オフとしてきた。ニセコの父のリタイアハウスに行っていたのだ。ニセコはまだスキー客でかなりの賑わい。

オーストラリア人の姿が少し減ったけれど、中国人スキー客がその減少分を埋めているという印象だ。ただし、あちこちで見るニセコの漢字表記は「二世古」が多い。これは中国人にはニセコとは読めず、語感もよいものではないという。前のニセコ町長の逢坂誠二さんが、中国語ネイティブのひとたちからアンケートを採って「新雪谷」という表記を提唱したが、まったく普及していないようだ。Tシャツを作るショップが出てきてもよいのに。

レンタルでカービング・スキーを初めて使ってみた。ひと昔前のものと較べて劇的に上達感があるというわけではなかったけれど、加齢で弱ってきた足でも扱いやすい。これならまだあと何年かは、スキーを楽しめるかもしれない。新調するなら、いまだな。
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# by sasakijo | 2009-03-29 23:08 | 日記

弘前劇場の公演延期

弘前劇場の4月の公演を楽しみにしていたのだけれど、なかなか案内がない。HPにも予定が上がっていないのだ。ふしぎに思っていたら、俳優さんの病気で中止(延期)となったとのこと。残念。

4月8日の予定、解決しました。
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# by sasakijo | 2009-03-26 07:46 | 日記

書評など

新作『暴雪圏』の書評が出始めました。
現在発売中(3月28日号)の週刊現代では、香山二三朗さんが、本の雑誌4月号では宇田川拓也さんが、3月11日の毎日新聞では西上心太さんが、それぞれ取り上げてくれています。サンケイスポーツ3月14日号でも紹介記事が。安堵。
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# by sasakijo | 2009-03-25 09:49 | 日記

4月8日は何の日?

このところ、自分で自分の予定も管理できなくて、少々焦っている。
対策は取るつもりでいるが、当面の問題は、4月8日。
わたし、この日に何か用事を入れたはずだけれど、それが何であったか思い出せない。
手帳にも、カレンダーにも、Googleカレンダーにも、何も記入していないのだ。でも何かあるはず、という感覚だけはある。さて。

関係各位、それはおれんとこの打ち合わせじゃないのか、とか、うちのこれの締め切り日だよとか、思い当たることがあればご連絡ください。
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# by sasakijo | 2009-03-24 23:26 | 連絡

崩壊感覚

明日から稼働、とは書いたけれども、PCの問題ではなく、むしろメンタルな問題で、執筆再開には至らず。何もしないわけにもゆかないので、溜まっていた雑事を処理する。悩まずにできる仕事。アンケートに答えたり、契約書にサインしたり、参加団体の理事選挙の投票をしたり。航空券、ホテルの手配なども。

ただ、新PCの導入のために、仕事部屋の模様替え、レイアウト変更もやってしまった。おかげで、それまで定位置のあったもろもろのものが見つからない。わたしの持っている時間、空間、関係の秩序について、このところちょっと崩壊してしまったという感覚があるな。
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# by sasakijo | 2009-03-21 23:14

新PC稼働

やっと新PC稼働。
データの移行も済んだし、環境も復元。明日から、従来どおりの態勢で執筆仕事に復帰できる。
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# by sasakijo | 2009-03-20 22:07 | 日記
『ストックホルムの密使』新潮文庫(上下)が復刊されました。
長らく絶版でご迷惑をおかけしました。この作品で、いわゆる第二次大戦三部作は完結。この作品を読み終えると、三部すべてを通しての主人公は、彼、であったとわかります。


小林研一郎指揮で、オランダ・アーネム・フィルハーモニー管弦楽団を聴きに。
日本初演の、『地蔵』ケース・オルタウス作曲
グリーグ『ピアノ協奏曲イ短調op.16』ピアノ中村紘子
ムソルグスキー、組曲『展覧会の絵』

なんたって「炎のコバケン」、「メリハリ」ならぬ「メリメリの小林研一郎」。唸り声は聞こえる、指揮台の上で飛び跳ねる靴音も聞こえる、MCまでやってしまう。楽しいコンサートだった。

A席B席は売り切れだったはずだけど、かなり空きが目立った。でもSS席S席はほぼ九分の入り。
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# by sasakijo | 2009-03-18 23:31
旧ブログ『佐々木譲のプッシュピン』に入るためのパスワードを教えてほしい、というメールがきました。
あちらのブログは閉鎖、ここに移行しています。あちらを認証制にしたわけではありません。データ管理上の問題で、あのフォームが出るだけです。

なので、あちらをブックマークから削除、RSSリーダーからもはずしてください。
『プッシュピン』ではときどき業務連絡もまじりましたが、こちらのブログでは、本と映画の話題を中心に書いてゆくつもりです。
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# by sasakijo | 2009-03-15 11:00 | 連絡

日曜の朝から

『チャイルド44』(トム・ロブ・スミス、新潮文庫、上下)をようやく読み終えた。

話題作であるし、何か言いたくなる作品でもあるのだが、ううむ。
スターリン体制下の連続猟奇殺人事件と、みずからの破滅も顧みずにこの事件に取り組む捜査官……。背景となる世界も興味深いし、素材も面白そうだった。でも、読後感はきわめて悪い。

一番の問題は、この作家が、スラブ人に対しても、ロシア社会に対しても、一片の共感も持っていないことではないだろうか。フリーマントルやマーティン・クルーズ・スミスを引き合いに出したくはないが。

視点の転換も目まぐるしすぎる。ときどき混乱する、というようなレベルではない。おおげさに言うなら、数行ごとに追跡者と追われる者との視点が入れ代わる。1行空けて節を分けることもせず。

読者はそのたびにつっかかり、当惑する。作者にはたぶん、視点、という概念さえない。初稿段階でなぜ編集者は指摘しなかったのだろう?

とても苦手なタイプのミステリ。 
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# by sasakijo | 2009-03-15 10:47 | 本の話題