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佐々木譲の散歩地図

映画『海炭市叙景』が立ち上がる

佐藤泰志の『海炭市叙景』が映画化される。
熊切和嘉監督(『ノン子36歳(家事手伝い)』ほか)。

製作実行委員会から、その決定を伝えるチラシが届いた。「映画化が楽しみ」という趣旨の、わたしの短いコメントもチラシには掲載されている。

じつを言うと、函館の製作実行委員会のひとから、コメント寄稿を頼まれた。ちょうど多忙な時期であったのと、自分の性格を考えて、コメントしたことについてはついつい深く関わりすぎてしまうだろうと予想できた。そうなると、いろいろ迷惑をかけている関係各位にはいよいよ申し訳が立たない。趣旨には賛同しつつも新たにコメントを書くことはお断りしたのだった。

でも、ブログには映画化の期待について書いている。この短い文章の引用はまったくかまわない(つねづね、自分がネット上に公開するテキストについては、原則として引用・転載自由と表明してきたし)。というわけで、引用の了解を求める問い合わせにはオーケーしたのだった。

チラシになったものを見ると、わたしの一文はいささか素っ気ない。ほかには岡崎武志さん、井坂洋子さん、文弘樹さん(『佐藤泰志作品集』を出したクレイン社の社長さん)、越川道夫さん(映画プロデューサー)が期待の熱いコメントを書いているのに。

この期待のコメントとはべつに、川本三郎さんも一文を寄せている。ちなみに、川本さんの書評集『言葉のなかに風景が立ち上がる』に収められた『海炭市叙景』論は、それ自体で涙が出てくるほどに素敵な評だった。

製作実行委員会のホームページは
http://www.cinemairis.com/kaitanshi/index.html

あれ、exblogでは、記事中URLへのリンク機能はないのだったか。
by sasakijo | 2009-04-08 23:51 | 日記